【医療脱毛】完了までの期間をやさしく解説!ポイントは毛周期!

医療脱毛ならば、1回で全ての脱毛を完了できる、と言うわけではありません。完了までには平均5回、1年~1年半ほどかけて脱毛します。時間がかかるのは、毛周期に合わせて最適な脱毛をするため。もっとも効果的な脱毛をするための期間や方法について解説します。

医療脱毛の完了までの期間は1年~1年半

医療脱毛でムダ毛がほぼない状態まで脱毛するためには、1年~1年半ほどかかります。1回で全ての毛を脱毛することはできません。早く脱毛したいからと、短期間で通っても、十分な効果は得られません。効果的に脱毛するには、毛周期(もうしゅうき)に合わせて、一定の期間を空けて施術に通う必要があります。結婚式などの予定があって脱毛する場合は、事前に計画を立てて、早めに医療機関を受診しましょう。

一回の施術で全て脱毛できないのはなぜ?秘密は毛周期

1回の施術で脱毛できるのは、全身のうち20~30%のムダ毛となります。その理由は、医療用のレーザー脱毛は毛周期のうち「成長期」にある毛にしか効かないからです。毛には以下の3つのサイクルがあります。

(1)成長期

毛を作りだす毛母細胞が活発に活動して毛が伸びていく段階。毛に含まれるメラニン色素が最も濃くなる。

(2)退行期

毛母細胞の活動が止まり、毛の成長が停止。やがて抜け落ちる。

(3)停止期

肌の上に出ている毛は無く、次の発毛に備えて毛母細胞が休んでいる期間。

レーザーの光はメラニンの黒い色に反応して毛母細胞を破壊します。そのため、毛母細胞が活性化する成長期の毛には良く効きますが、退行期・停止期にはほとんど効果がありません。

レーザー脱毛の施術を受けて2~3週間後には、レーザー照射中に成長期だった毛と、退行期の終わりに抜け落ちる毛が合わさって、かなりのムダ毛が抜け落ちます。しかし、退行期に自然に抜け落ちた毛はまた生えてきます。効果的な脱毛のためには、再びムダ毛が生えてくるのを待つ必要があります。

毛周期は部位によって異なります。ワキなどの体毛の多くは2~3ヶ月周期でサイクルをくり返しますが、顔の場合は1~2カ月と早いサイクルで抜けかわります。そのため、身体の脱毛と顔の脱毛では、医療機関によっては施術ペースが異なるケースがあります。

SHR脱毛なら毛周期に関係なく脱毛できる?

痛みが少なく、日焼け肌やほくろのある肌、白毛や色素の薄い毛にも効果があるSHR脱毛。新しい脱毛方法だけにエビデンスが少なく、クリニックでは毛周期に従って脱毛するのが一般的です。

SHR脱毛は、広範囲に特殊な光エネルギーを照射して、毛母細胞に栄養を与える「バルジ領域」にダメージを与える蓄熱式の脱毛方法です。メラニン色素に反応する方式ではないので、毛周期に関係なく脱毛できるとも言われています。

しかし、SHR脱毛は新しい方式のため、一般的に、医療脱毛においては従前の方式と同じく毛周期に合わせて脱毛します。そのため、SHR方式の脱毛を取り扱っている医療機関ならば短期間で脱毛ができる、と言うわけではありません。

素早く効果的に脱毛完了するポイント

クリニックでは強い光をあてるため、肌が荒れていると十分な出力で照射をすることができず、出力を落とすことになります。そのため、脱毛完了までにかかる期間が長くなったり、余計に回数がかかってしまうおそれがあります。

施術前には十分に保湿や肌のケアを行い、肌状態を良くしておきましょう。睡眠不足や栄養の偏りにも注意し、日焼け対策を念入りに行います。生理中は肌が敏感になり、痛みも強く感じるため、生理中の施術が可能なクリニックでも、できるだけ避けた方がよいでしょう。また、施術後は肌が乾燥しているため、施術前と同様に入念に肌をいたわります。施術前後の肌の手入れをしっかり行うことで、医療脱毛の効果を最大限に発揮でき、素早い脱毛完了につながります。