医療脱毛したのに生えてくる?毛周期と脱毛効果の関係性とは?
医療レーザー脱毛には平均5~6回程度通わなくてはなりません。また、短期間に集中して通っても十分な効果は得られません。なぜ、1回では終わらないのか、毛周期の点から解説します。また、医療脱毛をしても毛が生えてきてしまう他の原因についても解説します。
■医療脱毛しても毛が生えてくるのは、レーザーが効かない時期の毛もあるから
医療脱毛が1回で完了することは無く、しばらく時間がたつとまた毛が生えてきます。これは、レーザー脱毛は1回の照射で毛乳頭を全て破壊できず、全体のうち15%~20%程度の毛にしか効果がないからです。そのため、平均して5~6回、部位や体質によってはそれ以上の回数、クリニックに通わなければ、ムダ毛なしのツルツルのお肌になることはできません。
また、「早く脱毛したいから」と短い間隔で数回通っても、思うような効果が得られないことがあります。医療脱毛の効果を出すには、施術の期間に十分な時間を置き、毛乳頭を破壊されなかった毛がまた成長するのを待つ必要があります。医療脱毛に通い始めてから、ムダ毛の自己処理のほとんど必要ない肌を手に入れるには、1年~1年半ほどの時間が必要です。
■毛周期と脱毛効果の関係性と通う回数の目安
医療脱毛に回数と時間がかかるのは、人間の身体に備わっている「毛周期(毛周期)」という仕組みと関係しています。毛は、次のように一定のサイクルを繰り返します。
(1)毛母細胞が活発に活動する「成長期」
↓
(2)毛母細胞が活動を停止する「退行期」
↓
(3)毛が抜け落ち、次の毛を生やすための準備期間である「休止期」
↓
(1)に戻る
このサイクルのペースは部位によっても異なります。また、毛は本来身体を保護するために生えるので、一斉に生えて一斉に抜けるのではなく、同じ部位でも成長期にある毛、退行期にある毛、休止期にある毛が混在しています。
医療脱毛のレーザーは、この3つのサイクルのうち、成長期にある毛にだけ効果があります。そのため、照射時点で退行期や休止期にあった毛には効果が無く、それらの毛がまた成長期になるのを待つ必要があるのです。
また、医療レーザー脱毛の光は濃い色の毛には反応しやすいのですが、産毛には比較的反応しにくいという特性を持っています。そのため、産毛の多い部位を脱毛するのには回数がかかります。
自己処理が必要ない程度まで減毛できる施術回数の目安としては、「顔及びVIOのうちIOラインが8回」「Vライン及びそれ以外の全身が5回」程度になります。
■目安の回数をこなしたのにまだ毛が生えてくる?原因は?
標準的な回数通ったのにまた毛が生える理由として、(1)体質的な問題と、(2)肌状態の問題、の二つが挙げられます。
(1)体質的な問題~硬毛化・増毛化~
医療脱毛により、かえって毛が太くなったり、毛の量が増えたと感じるケースが報告されています。原因は詳しくは解明されていませんが、レーザーの強いエネルギーを浴びることで、弱った穴を刺激してかえって活性化させてしまうせいだと考えられています。硬毛化・増毛化の起こる確率は低いのですが、もしそうなってしまった場合も、引き続きレーザー脱毛を受けることで改善されていきます。
クリニックによっては、硬毛化・増毛化が起こった場合に、追加施術の無料保証をつけている医院があります。不安があれば、そのような医院を受診すると良いでしょう。
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リゼクリニック
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クレアクリニック
(2)肌状態の問題
施術を受ける際に、肌の状態が悪いと、施術者の判断でレーザーの出力を落として照射することがあります。すると、1回あたりの施術の効果が下がり、回数が余計にかかってしまいます。レーザー脱毛の十分な効果を得るためには、肌を良い状態にして施術を受ける必要があります。栄養状態や睡眠に気をつけ、十分な保湿を心がけましょう。