ホクロがあると医療レーザー脱毛はできない?気になる脱毛事情を調査!
ほくろがあっても問題なく医療脱毛は可能です。医療脱毛に使用するレーザーとほくろの関係や、ほくろに生えた毛を除去する手段について、また、噂されている「レーザー脱毛をするとほくろが濃くなる・増える」といったことは実際に起こるのか、解説します。
ほくろがあっても医療脱毛ができる理由
ほくろが多くてもレーザー脱毛は可能です。また、ほくろが多いからと言って特別料金がかかることもありませんのでご安心ください。
医療脱毛は本来、シミやほくろを取り除くための医療技術から応用された脱毛法です。そのため、レーザー治療を受けることによって、薄いほくろなら更に薄くなったり、消えてしまう可能性があります。大きなほくろがある場合や、残しておきたいほくろがある場合、レーザーによる影響を避けるための処置をして照射することがあります。
そもそもほくろとはなにか
ほくろは、メラニンを含む「メラノサイト」という細胞が集まってできた母斑(あざ)の一つで、良性の腫瘍に分類されます。通常は放っておいても全く問題ありません。ほくろには先天性のものと後天性のものが存在します。後天性のほくろは、紫外線を浴びることで、メラノサイトが肌の細胞を守るためにメラニンを生成することで発生します。
ほくろは、妊娠などのホルモンバランスの乱れや長時間の摩擦、ストレス等によっても発生することがあります。
医療脱毛とほくろの関係
ほくろには多くのメラニンが集まっているため、大きなほくろにレーザー脱毛の光を直接当ててしまうと、やけどなどの肌トラブルの原因となります。そのため、保護シールを貼ることや、照射を避けることで、やけどなどのリスクを回避できます。
薄いほくろなどはそのままレーザーを照射することがあります。この場合、かさぶたができて、そのまま消えてしまうこともあります。
ほくろに生えた毛は除去できる?
ほくろに毛が生えている場合、レーザー脱毛で毛だけを除去することは難しいでしょう。なぜなら、毛の生えているようなほくろは濃くて大きいことが多く、レーザーを直接当ててしまうと火傷の原因となるからです。この場合、患者さんがほくろをどうしたいのかによって治療法が変わってきます。
(1)ほくろを除去しても構わない場合
ほくろごと毛を取り去ってもOKな場合、美容皮膚科でほくろをなくす治療を行い、同時に毛も取り去ってしまうのが一番簡単で、痛みも少ない方法です。ほくろ除去の治療としては炭酸ガスレーザーや手術による方法があり、小さめのほくろであれば1万円以下の価格で取り除くことが可能です。
(2)ほくろを残したい場合
ニードル脱毛という手法を使えば、ほくろを残したままムダ毛を除去できます。ニードル脱毛は昔から存在する技術で、毛穴に電極を差し込んで微弱の電流を流すことで、発毛組織を破壊する方法です。数回施術すればその毛穴からの発毛を永久に阻止できるため、本当の永久脱毛と呼ばれています。しかし、痛みはかなり強く、ほくろを刺激することもあるため、あまり推奨はされていません。
ほくろが大きく・濃くなるって本当?
レーザー脱毛をして、ほくろが増えたと感じる人もいるようです。これは、肌の奥に元々あったシミが、レーザーに反応して皮膚の表面に現れたことが原因と考えられます。この場合は、時間経過とともに薄くなっていくはずですので、皮膚のケアを行いながら様子をみましょう。また、受診されているクリニックに相談して、シミ治療を行う必要があるかどうか、相談してみてもいいかもしれません。
レーザー照射そのものが原因となって、ほくろが濃くなることはありませんのでご安心ください。